一からの出直し

法律実務に携わる知人がいた為か、「自己破産」や「任意整理」といった言葉をよく耳にしていました。具体的な内容はよくは分からないけれど、きっとあの知人がいなければ、どちらの単語もマイナスイメージを持ったままになってしまっていたと思います。

「借りたお金は返さないと」そう思うのが常識ある人間の心理だと思います。多少の利子も仕方がないと思うのかも知れません。

ただ法外な金利も要求しながら、返済が滞ると債務者の家に張り紙をしたり、返済を迫る電報を打ったり、債務者の職場にまで金融業者が現れるとことがあるといった話を耳にすると、債務者が過剰に精神的に追い詰められていくと思ってしまうのです。

時々、新聞等で「借金苦に心中」などの記事を目にするたび、その結果に至る経緯をいろいろと想像してしまいます。きっと知人の話を聞くまでは「借りた方が悪いよ」と思っていたかもしれないけれど、今は少し違う角度からの想像もしてしまうのです。

それに対して、債務整理後の生活へのイメージは「一からの出直し」だと思うのです。自己破産時は、今ある資産はすべて競売にかけて債権者に分配していくと聞きますが、とはいうものの生命まで奪われるわけではありません。また、返済を求める債権者から追われる生活から解放されるのが一番のメリットだと思ってしまうのです。もちろん、権利が制限される点もあるのでしょうけれど、普通に生活をやり直すことが出来るのであれば、それも1つの方法かも、と。

実際に債務整理後の生活をしている人をこの目でみたわけではないので、想像の域を出ないのですが、「実は案外普通に再スタート」出来ているのではないかと、希望も込めて思ってしまう私でした。